著作権こぼれ話・・・1.仁義なき戦い『艦これ』VS『アズールレーン』
|ω・) ソーッ 皆さんご機嫌よろしゅうに。
実は遺言・相続の他に著作権が関心分野だったりする私です・・・。
著作権相談員として登録もされていますので、関心のある方は調べてみて下さい。
今回はかなりヲタクな要素が満載です。こういうのが嫌いなかたはすみません。読み飛ばし推奨です。(´・ω・`)
まずは、ちょっと見比べて頂きましょうか?
もともとはKODOKAWAが源流で、ゲームはDMMに引き継いだ感じですかね。ただし、昨年放映のアニメの方はKADOKAWAが権利をキープしているようです。なぜ男性キャラにしなかったのかが不明。これならこれでウケていたかも知れないのに。
そして、世界観といい、軍艦を女性キャラに見立ててバンバン撃ち合いさせるという意味で酷似したのがこれ。中国系資本で日本に進出してきたYOSTARというゲーム・アニメ制作会社による、スマホゲームと、そのアニメ版がこちら。
時系列で言えば『艦これ』が先発(2013年)、『アズールレーン』が後発(2017年)になります。ただ、出てくるキャラも全然絵柄が違うし、個性も違う。しかし、あることで両者は揉めていたとか・・・?
YOSTARが『アズレン』の作品紹介で、うっかり「艦娘」という言葉を使った。
↓
ウチの商標「艦娘」を勝手に使うなとDMMが抗議。
↓
そしてYOSTAR側が謝罪
しかし、著作権のほうでは、軍艦を女性キャラに見立てたうえで、撃ち合いさせるアイデアが被っているというだけであって、
「著作権侵害にはあたらない」となったそうな。
「艦娘」というのはすでに登録された商標名なので、そちらに関してはYOSTARが勝手に使うのはいただけない・・・ということ。著作権と商標権はまた別物なんです。
多少強引かも知れませんが、ミステリー小説のトリックですね。ああいうのに似た感じですかね。トリックひとつひとつに著作権を認めて過剰に保護してしまえば、既存のトリックをアレンジしてさらに面白く・・・とかがやりにくくなる。結果、作家が委縮してミステリー界の発展が阻害されてしまう。そんな感じです。
鉄道ダイヤを駆使したアリバイトリックで有名だった故・西村京太郎氏を、後発の作家が模倣するという作風もあり。ということになります。アイデアを真似て、飛行機ダイヤを駆使したアリバイトリックなど。
つまり、アイデアには著作権がない。言葉は悪いが、アイデアのパクりは著作権侵害にならないということですね。しかし、それにしても中国系資本。ちょっとアコギじゃないかい?? 感情的にそうは思っても、結局セーフだったということです。
まあ、ある意味うまいこと日本法に対応してきたなと・・・。もっとも、日本で商売したけりゃ、日本法を守れ! それだけの事に過ぎないわけですが・・・。
ついでに、私が遊んでいるこの雀ゲー。『雀魂』の運営主体もYOSTARです。どおりで中華系プレーヤーがウヨウヨと混ざってくるわけです・・・。
じゃあ、なんでもかんでも、単なるアイデアの被りで強弁できるかと言うと、そうではないですね。例えば、ひと頃話題をさらった中国版ネズミーランド。
そこにいるキャラやマスコット・・・どう見ても本物をパクったとしか見えない。あれはひど過ぎ。似過ぎです。米国のウォルトディズニー社が激怒していますが、相変わらず改善はされていないとか。
「中国がTPPに? ふーん? ルール守れるのかね?」 by 麻生元副総理
ごもっとも。こんな国をTPPに入れてはあきまへん! 断固拒否!
ということで、これから親族・相続法以外にも、著作権法分野のシリーズもやって行きたいと思います。ブログをやる者にとって、ある程度、著作権法の知識は必須だと思うので。どうぞよしなに・・・・・・。
ほなまた!失礼!
|彡. サッ!!