著作権こぼれ話・・・10.負ければ賊軍の戦時加算。     ミッキー(U ・ω・` U)クーン

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 数日前に初代ミッキーマウスの米国における著作権が切れたと、そんなニュースがありましたが・・・ならば我々日本人が自由にこれを使って二次創作をしたり、自由に使えるのかどうか?が話題となっています。


参考記事


 お膝元の米国では早速、初代ミッキーマウスを使ったホラー映画が制作されているという・・・なんとも素早い対応ですね、皆さん(;・∀・)
 ただ、参考記事にも言及されていますが、日本ですぐにそれが出来るのかというと、そうでもないし、そうでもあるし・・・諸説有ってややこしいようです。「映画の著作物」と見るか「美術作品」と見るかで保護期間が変わって来るという説。共著者がいるので最後まで生きていた方の死亡から保護期間が始まるなど・・・。



 ただ、いずれの場合にもかかわってくるのが約10年という「戦時加算」です。




 理屈としては、戦時中の日本が連合国の著作物の権利を踏みにじりまくっていたので、その分普通の国よりも長く保護せよ・・・という意味合いのものらしいのですが。ところがどっこい。同じ敗戦国でもドイツは免除されているんです!
 ゆえに「知財における不平等条約」と呼ぶ人もいます。戦勝国が敗戦国に押し付ける体のいい戦時賠償と理解した方がよさそうです。まさに「勝てば官軍、負ければ賊軍」常に歴史は勝者の立場からしか書かれない・・・・・・そんなところですね。


そんなこんなで、初代ミッキーマウスの著作権も、日本においては最長で2052年まで保護期間が切れないという説もあります。クリエイター等々の立場から言えば、早くその辺の関係を整理して、明確な保護期限を明示して欲しいところだと思います。



ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!