『老子』を読み返してみた・・・4.和光同塵

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 和光同塵・・・この言葉聞いたことがある方も多いのではないかと思いますが、『老子』が出典になっています。読み方は「わこうどうじん」 いったいどういう意味なのか。簡単に読み解いていきましょう。




挫其鋭、解其紛、和其光、同其塵。
その鋭を挫き、その紛を解き、その光を和らげ、その塵を同じうす。
『老子』第4章


【訳】
とげとげしさを消し去って対立を解消し、才知を包み込んで世俗と同調する。




 持てる才能をひけらかさずに、世俗の塵に同化して生きるということですね。能ある鷹は爪を隠す・・・でも、やることはきっちり、こっそりやっている。こんな感じですから派手な評価がつきまとうことは無いですね。
 ある意味損な生き方なのかも知れませんが、過大な注目を集めたくない地味な仕事人。まるで江戸の職人のような潔さすら感じます。





「オラオラ! 見ろ!俺はやったぜ!」・・・・・・ちょっと距離を取ってみたくなるタイプではありますね。





参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年



ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!