相続小ネタ集 15.遺言書自筆にするか? どっちの派?

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 遺言を作りたいんだけど・・・こういう相談を受ける事がけっこうあります。例えば市民無料相談会の場など。相談会と言えば、通常行政書士2名一組で相談を受けており、いろんな先生とバッテリーを組むことになるのですが、私はだいたい捕手役をつとめることが多いです。それはさておき。


 興味深いのは、組む先生によって、自筆証書遺言を推す派と公正証書遺言を推す派に微妙に分れることです。



参考までに、自筆証書遺言と公正証書遺言の見本のようなもの・・・
自筆証書遺言及び公正証書遺言の作成例
法務省HP
https://www.moj.go.jp/content/001159606.pdf




 自筆証書を推す派・・・「財産目録はPC打ちでも構わない。しかし、遺言の本体部分はすべて手書き。面倒だけど、ポイントを勉強すれば誰でも作れるので、頑張って作ってみて下さい。費用も法務局に払う3900円の保管の手数料だけで済みますよ」


 公正証書を推す派・・・「書き損じや、老眼で手元が見づらいとか、色々と面倒なので、費用はかかっても、どんな内容にしたいか専門家に伝えて作ってもらうのが無難でしょう」



 きわめてざっくり言うと、両者とも一長一短です。自筆証書遺言は面倒くさいが低コスト、公正証書遺言は楽だけど高コスト。そういう事ですね。どっちを取るか、お勧めするかは個人の好みによる部分が大きい。相談に行かれた時には頭の片隅に置いておくといいかも知れません。


 なお、自筆証書については、PC打ちでもOKという方向での法改正が議論されているようです。こうなると、末尾の部分に自筆の署名を入れて実印を押す。こういう流れになるんでしょうか?・・・いまのところは決まっていないようですが、法改正された暁には、アドバイスする方の好みなどがまた変わってくるかも知れませんね。



今晩より今シーズンのスキー最終滑走に出掛けます。明日いっぱいにかけてまた皆様のところにお邪魔出来ないことになるかと思いますが、悪しからずご了承ください。





ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!