相続小ネタ集 16.消滅自治体を発掘するのだ!

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに



 前にも述べましたが、相続が発生した場合、故人の戸籍を出生から死亡まで一通り揃えないといけません。その過程で古い縦書きの戸籍・・・いわゆる「原戸籍」を解読しないといけない場合もあります。そこからさらに時系列に下っていく、あるいは遡っていくことになるのですが・・・・・・。



 ここで困って来るのは「この自治体まだ現存するの?」って問題です。守秘義務に配慮して、私の親の出身地である宮崎県日南市を例にお話したいと思います。日南と言えばそう。広島カープのキャンプ地で有名かも知れませんね。



原戸籍の記載内容
「宮崎縣南那珂(みなみなか)郡下方村〇番地より移籍」
これを現在の住所表記に直すと
「宮崎県日南市下方・・・より移籍」
となります。まさにんな奴居ねーよの世界なんですが、古い戸籍の表記をそのままに 「下方村役場御中」と書いた戸籍請求を郵便ポストに放り込むと、宛先不明で返ってきます。


(参考)


 だから、いちいちネットで調べないといけません。するとこのようにWIKIなどのサイトがヒットしますので、ここで自治体沿革みたいなものを見る・・・なるほど、現在は日南市ね。そして日南市のHPを確認して、戸籍請求はどの住所と宛名で書けばよいかを確認・・・といった具合に二重の手間がかかります。


(参考)



 ・・・・・・しかし、これ。今の時代の我々は恵まれてますね。机に座った状態で一発でわかってしまいますから。ネットなんてなかった時代の先生方は大変だったと思います。
 それこそ、図書館で地名一覧のようなものを調べたり、あるいはコレかな?というアタリを付けた上で関係しそうな役所に電話で問い合わせ攻撃など、かなりアナログな作戦だったのではないかと。
 今は簡単にPCで調べもつくし、戸籍の広域交付制度が始まったことで、役所のパソコンですべて紐づけ、まるっとお見通し・・・ということになりそうですから。



 自治体の括りについては、過去から現在まで、細分化されたものがくっつき合ってという流れです。今後も合併に次ぐ合併で大型化・広域化することはあれ、細分化はないでしょう。昔、小学校で市への昇格基準は人口5万人が目安と教わりましたが、それをはるかに下回り、現在は2万人台。風前の灯のような市もありますからね。




(参考)

引き合いに出してスンマセン





日南市も将来的には、隣接する串間市と合併。あるいは宮崎市、はたまた都城市に吸収されるという憂き目を見るのかも知れません。少子高齢化、人口減少社会の悲しさでしょうか?






ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!