『老子』を読み返してみた・・・6. 浴神は死せず

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。


 
『老子』を読み返してみた6回目、第6章です。


浴神不死・・・・・・綿綿呵若存、用之不勤。
浴神は死せず・・・・・・綿々として存するが若く、これを用いて勤せず。

『老子』第6章


訳:(万物を育む)浴神は死なない・・・・・・やむことなく綿々と働き続けるが、どんなに使っても疲れることはない。



 不滅のまま延々と営みを続ける自然・・・。万物を育む自然・・・ですが、ここにきて人類のやんちゃが過ぎて、いささかお疲れ気味のような感じはします。老子の時代には、まさかこのような事態になろうとは想定すらしなかったでしょう。
 それはさておき、それでも自然。その作用は偉大なもので疲れを知らない。人の働きもそうありたい。あるがままの状態で不自然を排した働き方、それによってはじめてそれが実現する。人手不足の時代、どのようにかじ取りをすべきなのか・・・示唆に富んだ章だと思います。くれぐれも逆に読んで「いくらコキ使っても大丈夫ね!」という方向に行きませんように・・・とくに経営者の皆さん。



本の読み方は自由なんですが・・・それで人に迷惑かけちゃいけませんよね。



参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年




ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!