相続?なにそれ、おいしいの?・・・1.まずはプロローグ
|ω・) ソーッ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。
「相続?なにそれ、おいしいの?」シリーズですが、51回(追加で52回があるかも?)でいったん第一期は終了ということにさせて頂きます。52回と言うと、ドラマ・アニメで言えば4クールということになりますね。
シリーズ開始当初は、読者さんもほぼゼロに近く、このまま埋もれさせてしまうのも・・・と思いましたので、新シリーズと並行し、①から順を追って、(再)掲載を適宜挟む形で今後の日々更新を考えています。中には「もう見たよ」という方もおられるかも知れませんが、復習の意味でお付き合いいただけたらな、と思います。別に手抜きの意図はないのです。
相続? なにそれおいしいの? 結論から言いましょう。人によっておいしかったり不味かったりです。「遺産相続(゚д゚)ウマー」とか思っていたら、知らなかったところで借金してたりで結局プラマイゼロということもあるし、さらにはマイナス要素の借金の方が多くて、債権者から催促の嵐がやまず。「なんでやねん!(゚Д゚)ノ」ということもあります。
そのへんのカラクリは後日に置いといて・・・。ほかに相続税云々の話もありますが、その分野については税理士の先生にお願いしましょう。
そこに至る遥か以前の、非常にアカデミックな話になりますが、そもそも相続って何?っていう話ですね。退屈かもしれませんがしばしお付き合い下さい。相続という行為の意義とは・・・
⑴過去から現在、未来へと財産を引き継ぐ世代間の協同作業説(縦の共同体説)
⑵相続する側の貢献分を清算する清算説(本日加筆:特別寄与など)
⑶遺族の(今後の)生活保障説。
以上、三つの有力説があります。(3)は説明するまでもなく易しいので割愛しますが、
(1)は戦後の民放改正まで、根強く信仰された説で、いわゆる”家督”の色彩が濃いものです。(武家物の大河ドラマでよく出てきませんか? カトクっていう言葉)
(2)はちょっと難解かも知れませんが、故人の財産形成にあたって、例えば、子として故人の起業から苦楽を共にして、事業を育て上げた。又は配偶者として「内助の功」に尽力したなど、「私も協力・貢献したんだよ!」という主張を加味しながら、いわば論功行賞的に清算される。ということです。
(1)の縦の共同体説については、戦後改正前の「家制度」がなくなってしまった今では、すっかり鳴りを潜めた感じですが、結婚式ではよく「○○家、××家結婚披露宴」とか、お墓だと「○○家代々の墓」なんていう事がありますね。制度としては消えたものの、日本人の心の中では、いまだ「家」の意識は健在なんです。
ほら、あるじゃないですか・・・。あれが・・・。昭和世代なら誰でも知ってるはず。金田一耕助が活躍する小説・映画、横溝正史『犬神家の一族』です。推理・探偵小説に過ぎませんが、相続法の歴史を俯瞰する上で非常に参考になる、一種のバイブルだと思います。若い方はアマゾンとかで古本取り寄せて読んでみて下さい。
有名な逆立ち死体の画像を入れたいところですが、
著作権上の問題を考慮し、割愛します。
『犬神家の一族』についてはまた後日触れたいと思います・・・という感じで、ほんのさわりの部分にしか触れられませんでした。でもここは重要だと思います。相続における三つの価値観。ここを外すと、相続は語れないと思っています。最後に私見を一つだけ、金田一をやる俳優は、やっぱり石坂浩二しかいませんよね?
ほなまた。失礼!
|彡. サッ!!