著作権こぼれ話・・・16.著作権じゃない『魔女の宅急便』のお話

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 今日は、著作権によく似た・・・(-ω-;)ウーン、知的財産権という意味では同じカテゴリーですね。商標権の話です。
 皆さんよくご存じのこの作品。そうジブリの『魔女の宅急便』ですね。ジブリさんはこう言った画像の公開を一般向けにしてくれていて、非常に寛容です。常識の範囲内でご自由にというスタンスなのですが、そうではない厳格な著作権権利者も居るので、引用前にはよく確認しましょう。

出典


 この作品は角野栄子さん原作による児童文学なのですが、この原作を巡ってじつは某企業とひと悶着あった・・・という話は意外と知られていません。その会社というのは、宅配トップのヤマト運輸株式会社。じつは「宅急便」というのは、ヤマト運輸の登録商標で、例えば佐川急便が勝手に自分とこの宅配サービスを「宅急便」と称してはいけない・・・そのような排他的要素があります。


 原作タイトルで勝手に「宅急便」を使われたので、一旦は会社として角野氏にクレームが入ったらしいのですが、よくよく考えれば、ただの本のタイトルだし・・・この際宣伝にもなるし、アニメ化に協力すればイメージアップじゃね? ということで、協賛の立場へと変わったそうです。
 原作者の角野さんは「宅急便は普通名詞だと思い込んでいて・・・ごめんなさい」ということだったそうです。たしかに・・・ありますよね。一般名詞だと思っていたのに。なんてケース。たとえば・・・
エレクトーン(ヤマハの登録商標)→電子ピアノ
キャタピラー(米キャタピラー社の登録商標)→無限軌道
チャッカマン(東海の登録商標)→ガスマッチなど




一般人は普通に区別を付けずに使ってますよね? 特に戦車などでザラに出て来る「キャタピラー」なんて、わざわざ無限軌道なんて呼び方してるメディアあります? 難しいですが、正確な呼称にはちょっと気を付けたいと思います。





ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!