著作権こぼれ話・・・15.AIくん今度は音楽の著作権侵害だってさ
|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。
久しぶりの著作権こぼれ話シリーズとなりますが、思った通り? いや、心配が的中した形で新たな問題が発生したようです。
参考
最大で一曲につき15万ドルの損害賠償請求ですから、約2400万円たらずというところでしょうか。個人使用にとどまるなら大きな問題にはならないでしょうから、おそらくAIが作ってくれた曲を商業利用して儲けた人がいたのでしょう。しかし、そのAIがもとにしていたのは、実在するアーティストの楽曲だから、結局はパクリと。
かなり前のこのシリーズで・・・
AIが新聞記事をパクったとのことで、ニューヨークタイムズ社が激怒していたというお話をしましたが、今度は音楽のシーンでそれが起こってしまったという(-ω-;)ウーン さて、岸田総理が世界的なAI利用法についてのガイドラインを作りましょう!と目立たないながらも動き回っていたのですが、いまのところ問題噴出で、有効な処方箋を打ち出せるか、未知数の部分が多い現状です。
対処法のひとつとして、ネット上に自身の著作物を上げる場合に「AI学習おことわり」と表示して、なおかつ無断学習も機械的にブロックという選択もできる「オプトアウト」が検討されています。もともと音楽の著作権はJASRACが管理していますが、それに加盟していない、いわゆるインディーズと呼ばれるアーティストも含めてしまおうという動きです。
参考:「拡大集中許諾制度の検討について」
平成29年7月28日文化庁著作権課による資料
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/hoki/h29_03/pdf/shiryo_1.pdf
すでに北欧4国では始まっている制度なので、導入にそう困難はないと思われますが、このような形だと、当然のことAIの開発・運用側が著作権料を支払うシーンが増えて来るのではないかな? そう思います・・・・・・てことは? 無料版のAIサービスもそろそろ終焉を迎える。そういうことになるかも。
とは言え、AIを使う方から言えば、例えば月額千円で著作権侵害で怒られるリスクを回避できる・・・考えようによってはありがたい話になるかも知れません。
ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!