『老子』を読み返してみた・・・15.完璧は要らない

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 今回は『老子』の15章です。毎回これを読んでいる間だけは、心が落ち着く・・・そんなシリーズを目指していますが、今回はどうでしょう?



『老子』第15章
葆此道者不欲盈。夫唯不欲盈、是以能敝而不成。
この道を保つ者は満るを欲せず。それただ満つるを欲せず、是れを以って能くやぶるるも成さず。


訳:この道を体得した者は完全であることを欲さない。ただ完全であることを欲せず、ほころびもつくろうこともしない。



 そもそも、完璧主義ではない。完璧でなくほどほどで良いと思っているので、多少の不備が有っても当たり前。わざわざ取り繕うこともしない・・・。どうでしょう? こんな風に生きられたら随分楽になると思いませんか? たしかに、上昇志向の意識高い系の人々には物足りず「そんな事だからお前さんは・・・」などとお説教を食らいそうではありますがw


 高望みし過ぎないのも、また快適な人生へのヒントになるかも知れませんね。とにかく人の欲望は次から次へと、とどまることを知りません。そういうときに、ふと立ち止まる。その為には覚えておいていい一節かも知れません。



じゃあ、アレはどうです?
「二位じゃダメなんですか??」・・・・・・ウーム。この場での言及は控えましょう。老子のこの言葉を意識した発言とも考えにくいし。そもそもああいった人たちは『老子』なんか読むはずがないですw



参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年








ほなまた! 失礼
|彡. サッ!!