老後不安を煽る記事が絶えない?

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。




 さて、数年前に老後2000万円必要説がぶち上げられて、随分と話題になりました。またまたあ・・・ホントに脅しが好きだねぇと懐疑的に見ていましたが、さらにそれをバージョンアップさせたような記事を見つけました。ホンマかいなこれ? ちょっと考えてみますか? こう見えても、一応FP技能士の3級持ってますんで。
 FP3級は合格率7割近くのお手軽な資格で、いわゆる庶民の、しかも個人の財政学みたいなものです。合否以前に一度学ばれることをお勧めしたいです。切実に思うのは、これが運転免許に並び立つような庶民的資格になれば、上級国民の皆様に騙されにくくなるのではないか? そんな効果があるのでは?ということです。



(参考記事)65歳以上の単身無職世帯をモデルにしています


 まず注意しておきたいのは、本当に年金が月8万円? これって若い頃から会社勤めの経験が全くない、頭からケツまで自営業者だった人の話でしょうか? だったら国民年金の令和5年度の支給額である66,250円に合わせて試算するべきで、8万円と仮定した根拠が謎すぎます。・・・て、結局のところ平均? いや。どうも違う感じです。


上記の記事はこの統計を参考にしているのらしいですが・・・
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2022.pdf


 


 さらに、月間16万円の支出? 私に言わせればけっこう使い過ぎに感じます。結局のところ超富裕層の数字が平均を押し上げていて、それに引っ張られているようにも見えます。実際11~12万円台でやりくりしている人も多いのではないかと。なに? 使い過ぎ? いやいや全然足らん。色々とご意見はあるでしょうが・・・。
 平均値をポンと持ってくる・・・これが統計のマジックというやつで、その平均値を取った母集団に富裕層が沢山隠れていれば平均は高くなりやすいものです。悪意のある統計データを作ろうと思えば、富裕層が集まる地区を調査対象にすれば不可能ではありません。あしからず・・・ただの可能性の話です。


 で、結論。60歳からは月4.6万稼がないと、退職金1000万・貯金500万の場合は追いつかないそうな。60歳を過ぎてから85歳まで生きるとして、その間の25年間ではトータル1380万の赤字。それを埋めるためには4.6万稼げと。
 4.6万といえばまあそうですね、最低賃金の全国加重平均が1004円だそうなので、月間46時間ほど。週換算すれば12時間弱ですから、3時間のバイトを週4回。これならまあイケるような気もしてきますね。


 このようにして、絶対ムリみたいな世界ではなく、ちょっと頑張ればイケるでしょ? というラインを提示しながらマイルドに不安を煽りたてる・・・いやらしい感じですが、まあ常套手段ですね。節約の達人なら、その技で4.6万の大部分を帳消しにしてしまいそうなんですが・・・(-ω-;)ウーン、そこはあえて書かないというわけですね。


 こうやって、高齢者を働く方向に誘導したいという意図が透け透けな記事に思えます。こんないやらしい脅しをしなくてもねえ・・・政府要人が素直にドタマ下げりゃいいじゃん。
「すみません。人が足りません。どうか高齢者の皆様も働いてください。我々も死ぬまで働きます」ってね。それが出来てないからみんな怒ってんの! わかる?




バイアスの掛かった記事を書きたがる人というのは、不都合な真実には目を向けたがらないようです・・・・・・



ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!