『老子』を読み返してみた・・・2.功績たてても

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。




『老子』第二章より


聖人・・・・・・万物作而弗始也、為而弗恃也、成功而弗居也。夫唯弗居、是以弗去。


万物を作りて而して始めとせず、為して而して恃まず、功を成して而して居らず。夫れ唯居らず。ここを以て去らず。


訳「万物を自然の成長にまかせて、みずから手を加えない。手を貸しても見返りを期待しない。功績をたてても鼻にかけない。だからいつまでもその地位を失わない」



 ・・・・・・なるほど。会社員等々に当て嵌めると「アレオレ詐欺」の対極のようなものと理解して良さそうですね。やってもないのに、はたまた大した貢献もしてないのに「アレ、俺がやったんだ」と自慢するのはもっての外ですが、貢献が大きかったとしても喧伝しない。自慢しない。こういう控えめな姿勢であれと。


 まあ、悪目立ちすると、絶対に足を引っ張ろうとする勢力が出て来ますからね・・・。そういう連中から我が身を守るという知恵でもあるようです。しかし、エネルギーが自分を高める方向には決して向かないという人々、一定数いますよね。始末が悪いな(-ω-;)


 特に日本人に多いというか・・・・・・。ん? 東アジア全体的に多いような感じしませんか? 近隣のお国を見る限りは。一番わかりやすい諺に変換すれば「人の振り見て我が振り直せ」でしょうか?




参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年





ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!