相続?なにそれ、おいしいの? 26.ちょっと離れて法定相続の基礎を

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。


「相続?なにそれ、おいしいの?」シリーズもちょうど半分、26/52まで来ました。
いきなりですが、ここで読者の皆様にお詫びしなければならないことがあります。それは・・・



これまで法定相続の基礎に殆ど触れていなかったことです




 「それぐらいみんな知ってはるわなぁ・・・」などというのは、ただの筆者の怠慢でございました。犬神家などという特殊な一族を扱っているだけに、ここのところがすっかり抜け落ちたままの解説でした。ですので、今回はそれをやりたいと思います。まずは最もベーシックな例からいくつかみてみましょう。



 ちゃちゃっと(でもない)エクセルでまとめて、ペイントに貼って完成。代表的な5例をあげています。これが覚えられれば(イメージでもいいです)あとは応用ということになります。ポイントとしては・・・


①相続人には順位がある。
第0位(こういう用語はありません。説明の便宜のために考案したもの)・・・配偶者
第1位・・・直系卑属(子・孫)
第2位・・・直系尊属(父母・祖父母)
第3位・・・兄弟姉妹(法学用語だと「けいていしまい」どうでも良い無駄知識)
何が有ろうと、配偶者は常に相続人。おまけに相続割合も一番高い。いわば・・・
「配偶者ファースト」 逆に兄弟姉妹は、1位グループと2位グループが全滅しないと出番がない端役。と覚えておけばいいです。
『火曜サスペンス』だったか『土曜ワイド劇場』だったか定かではありませんが、ミステリーの悪役女優代表格の台詞にこんなのがありました。片平なぎさだったか? 紺野美沙子だったか・・・・・・誰だっけ?
「ねえお兄様。このまま放っておいていいの? お父様が死んだら、どこの馬の骨かわからない女に遺産の3/4持っていかれるのよ!」・・・というのがまさに③のケース。



②そして、代襲相続というのもある。
「いいか・・・先にお父ちゃんが死んでも、爺ちゃんの遺産はお前ももらえるからな」
「うん!わかった、安心して死んでいいよ」
「・・・・・・」


 そんな会話も聞こえてきそうです。いかん。いかん。ちょっと不謹慎でしたね。こんな感じで、基礎的な法定相続の規定についての解説でした。
じつはこれ、次の第27回に向けての伏線張りでもあります。どんなネタが出てくるか?
次回をお楽しみに!



ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!

気にするなという方が無理なんだけど・・・

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 元日早々の震災からはや一週間が経過しましたが、2・3日前でしたかこんな記事を発見していました。


大惨事映像が招く「共感疲労」 高齢者は注意 子供はハグして


 東日本大震災。津波の映像の数々、あれはかなりエグかったですね。そういうのを見過ぎて心に変調をきたしてしまう人が続出してしまったのか、いつの頃からかTVの画面には「衝撃的な映像を含みます」みたいな注意書きのテロップが添付されるようになりました。
 この心に変調をきたしてしまう・・・という事象に名前をつけてみたのが「共感疲労」こんな感じの理解でいいかなと思いますが、これって、多分日本人特有のものじゃないかな? とも思うのです。



 おっとっと。特有なんて言い方は語弊があるかも知れません。他国の人々にも同様な傾向はあるでしょうから。特に日本人はその傾向が強いのではないかと言い換えましょう。やっぱり・・・日々の暮らしのちょっとした事にも季節を感じたり、雅を発見したり。そういう感受性の強い人々が多いのが日本人で、そういう精神を17文字にギュッと押し込めば「俳句」という芸術が完成するわけです。
 この能力は広く世界に誇っていいものだと思いますが、逆にネガティブな作用を及ぼすこともある・・・それが恐らく共感疲労なのでしょう。こういう非常時にはむしろ「鈍感野郎」の方が強い。という事も言えるかも知れません。


 そして、これも毎回思う事なのですが、この共感疲労のようなものに対して、無言の同調圧力みたいなものも日本人同士のなかで掛かってくる。これが一番つらいところかも知れません。幸せな人は幸せでいいじゃないか? SNSでそういう趣旨の発言をする著名人も居るようです。だから幸せを少しばかりお裾分け。それでも足りない、体力と時間が有り余ってる。そういう人は直接被災地に労務を提供しに行けばいいし・・・。向こうの迷惑にならない範囲で。シンプルにそう考えるようにしたいな・・・と思います。


 


支援物資に名を借りて、古着とかの不要物を送り付ける人が出て来ないことを祈りつつ。
このクソ寒いのに古着の夏物を送ったりね・・・。阪神淡路大震災の時に実際にあったそうです(ソースは私の知り合いの先生が執筆する某ブログです)


ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!

相続小ネタ集8. 戸籍で見る家族観の変遷。

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 今日は軽めに専門的な話題を、まずは戸籍の歴史からおさらい。


庚午年籍(こうごねんじゃく)・・・西暦670年。主に徴兵のネタにするための台帳として。


庚寅年藉(こういんねんじゃく)・・・西暦690年。徴兵からさらに徴税の目的も追加。


太閤検地・・・西暦1591年あたりから。秀吉が太閤を名乗る以前のものも含む。どちらかというと農地の登記簿のような位置づけですが、所有・管理する農民の名が紐づけされるなど、戸籍的な一面も有った。


宗門人別改帳・・・江戸期。もともとは隠れキリシタン取り締まりが目的だったとか。


壬申戸籍・・・明治5年の戸籍法。明治19年式・・・31年式と進化。


現行の戸籍・・・昭和23年。平成15年に戸籍の改製。今の横書きタイプ字打ちスタイルの戸籍謄本になる。


極めてざっくり言うとこんな感じになります。



 そんなこんなで、何処から何が違って来るのかと言えば、やはり昭和23年式(1948年)からでしょうか? ご存知の通り敗戦に始まり、大日本帝国憲法から日本国憲法へ。それに伴って民法の改正。当然のこと家族法も民法の一ジャンルですから改正されています。
 旧戸籍の場合はまず「戸主」が先頭に来て妻、長男、次男、長女、弟、甥、姪など。戸主から見た続柄がズラリ。一家の中に複数の家族が記載されることも。サザエさん一家で言えば、「磯野家」と「フグタ家」がいっしょくたに記載されているようなイメージです。
 そして、子が妻を娶って独立した暁には「分家」でその戸籍から除籍となり、戸主として新戸籍が編成されるという寸法です。


 これが戦後の新戸籍になると「戸主」という表現が「筆頭者」に変わります。家督相続という考え方が公式にはなくなって、時代は「家」から「個人」へと変わったという事です。家族観と価値観の変遷がここで伺い知れます。筆頭者には大体の場合お父さんが来て、妻、長女、長男など。いずれも一長一短ですが・・・。一族の全体像を把握する際は、人数がたくさん載っている旧戸籍の方が便利という側面もありますが、いかんせん毛筆縦書き。年号の記載も「明治参拾参年拾弐月」など・・・・・・(-ω-;)ウーン。読みにくい。



 最後に、「家」って意識はもう薄れて来て、完全に駆逐されたかと言えばそうでもありませんね。例えば結婚式とかいまだに「〇〇家・△△家結婚披露宴」だったり、お墓も「〇〇家代々之墓」だったり。いまだに意識の底の方では家意識は健在なんですね。




ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!

冬らしくなることを願うのは悪なのか?

|ω・) ソーッ・・・皆様さん、ご機嫌よろしゅうに。



 石川県・能登半島地域を中心とする震災が発生してもう5日。明日7日あたりから、寒くなって北陸地方では降雪との予報も出ています。被災された方々は避難所で身を寄せ合うように寒さをしのぐことを強いられてしまうのですが・・・。


 瓦礫の下で救助を待つ人が居る。そんな状況は百も承知ですが、ここにきてようやく冬らしくなることに安堵するのは不謹慎という風潮も感じられて、自分としてはそういう雰囲気は嫌ですね。やはり、一方で考えるべきは、雪がないと飯が食えない方々のことです。
 人口造雪機が備わったゲレンデでも、それを回して客を呼び、食っていくためには莫大な費用がかかります。この辺については、後日年末に行ってきました岐阜県の山奥、鷲ヶ岳スキー場のリポートで触れたいと思います。


 端から天然雪などアテにせず、人工雪一本でやっていくんだという、勇者のようなスキー場もあるにはあります。たとえば、大分県の九重スキー場。九州にスキー場? ええ。有るんです。しかし、そういうのは極めて稀なケースで、多くの場合はやはり天然雪がないとオープン出来ないコースを抱えていたり・・・。100%人工雪で行けるほど技術は発達していないし、もしそれをやろうとしても、電気代と水道代でアホみたいな経費が掛かって、結果スキーリゾートはお金持ちしか楽しめないものになってしまう可能性があります。


 実際そういう兆候も出ています、岐阜県・奥美濃エリアのスキー場。なんと中国人の比率が高い事か! おそらく富裕層の方々でしょう。実際に行ってみると中国語、それから台湾語が多く聞かれます。中部国際空港からのアクセスが極めて良いという要素もありますが。
 そんな中でまだまだ大丈夫ですが、そうですね。あと五年もすれば日本人の方が遠慮がちに滑走しなければならない・・・・・・そんな時代が来そうな気がして、とても嫌なのです。なんか、乗っ取られるという感じですか?


 適度に天然雪がないと、やはりこうなってしまいます。人口造雪機を備えていないところは諦めモード。天然雪が積もった期間だけ開けて溶ければ終わり。まあ小遣い程度残ればいいや・・・で割り切るか、さもなくば高い経費をかけて、造雪機でバンバン降らせて客を呼び込むのかの二者択一しかないわけです。
 やはり温暖化による季節の歪みは大きく影響しています。状況がある方向に傾けば、それによっていい影響を受ける人も居れば逆もある。そのへんを無視して「アイツはけしからん」とか「いやアレの方こそ偽善者だ」・・・・・・そういう風潮にちょっと辟易な今日この頃です。



ほなまた。失礼!
|彡. サッ!!