相続小ネタ集 33.自筆?公正証書? 遺言の派閥争い

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 さて・・・。遺言を作りたいけどどうすればいい? こんな時に相談を受ける立場として、どの遺言方式をお勧めするか・・・。この点について、ちょっとした派閥に分割されることが往々にしてあります。
 すなわち、公正証書遺言を勧める派と自筆証書遺言を勧める派です。両者のメリットとデメリットを天秤にかけて、どっちを選ぶという点に尽きるので、ちょっと書き出していきたいと思います。


・公正証書遺言
メリット
 こんな感じの遺産分割で行きたい。自宅は息子にあげるけど、現金類は娘にあげたい・・・などなど。自分が思い描く相続のイメージを専門家に伝える事で、遺言書そのものを作ってくれます。あとは内容をチェックするだけ。出来た遺言書も、正式な法的文章として、ずっと公証役場で預かってもらえるので、発見されて改竄という危険性も避けられます。
デメリット
 専門家に依頼するので、それなりにお安くない費用が掛かります。相続財産の〇%という形で報酬を請求されるケースがほとんど。また、完成した公正証書の認証の場面において2名の証人が求められ(身内はダメ。お友達ぐらいならセーフ)専門家を証人にする場合には、その分のギャラも掛かってきます。つまり、カネが掛かるということ。


・自筆証書遺言
メリット
 法務省HPなどに公開されている遺言書の形式にそって書けば、まず大過はありません。基本的に費用は抑えられます。少しお金を掛けてもいいのなら、専門家が文案を考えてくれるので、それを参考に清書するだけ。さらに、一通3900円出せば法務局で預かってくれるので、改竄対策もとることができます。自分の言葉で作りたい方にはお勧めと言えます。
デメリット
 清書のみにしても、やはり手書きしなければいけないところ。筆まめでない人には、拷問のような作業になるかも知れません。手書きしてない自筆証書遺言?もOKにしていこうという動きもありますが、実現するのはいつの日になることやら。まだ目途は立っていません。



私としては・・・(-ω-;)ウーン
一生一度のイベントでもあるから、一念発起頑張って手書きでやってみよっか!
こっちの派でしょうかね。




ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!

中間層はどこ行った?

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。


 分厚い中間層を実現する!と、どこかのお偉いさんが力を込めてのたまっておりましたが、掛け声むなしく、わが国ではどんどんと中間層が剥落していってます。ちょっと古めのデータになりますが、探してみました。



東アジアの中間層の割合
日本58.1%(2018年)
中国40%程度(2018年)
韓国44%(2020年)



参考


 中国の統計方法がOECDと同じなのかどうかが非常に怪しい所なのですが、日本の中間層は減ったとは言え、まだ比較的分厚い感じです。しかし、中国はもう韓国並みに近づいているかのように見えますが・・・。



参考

 バブル崩壊で不動産の価格がダダ下がり。お高いマンションを買ったはいいものの、資金難に陥った建設会社が工事をやめてしまい、住むに住めないおうちのために、ローンを支払い続けるという虚しい日々が続き、国民は財布の紐をしめていきます。そうなると、さらに中央政府も地方政府も税収が減って財政がすっからかん。


 かくして、財政出動で景気刺激にも出られずに・・・というループに嵌まっています。当然、お給料も不払いや減額がザラになります。聞くところによると、上司からどの程度賃下げに応じてくれるか聞き取りされ、回答額が不十分あるいは賃下げそのものを拒否すれば「はい!クビ!」などということが横行しているそうです。
 こうなってしまうと、安心して働けるわけもなく、モチベーションも当然低下。実際に給料も大幅カットで、せっかく到達した中間層から陥落。貧困層に逆戻りしてしまう人が続出しているとか・・・。
 しかし、こういう現象って、かつて日本もたどった道ですね。ただ、日本の場合は20~30年かけてジワジワと進行してきて、今日に至る・・・という感じですが、あちらは規模もエグい。給与50%カットは珍しくもないし、その進行ペースも異常なほどに速いと言えます。共同富裕ならぬ共同貧困の社会は、本当に実現してしまいそうです。それも予想よりもはるかに早い時期に。




昔と違って時代が加速度的に進むようになったのか、良い面でも悪い面でも、抜き去ったあとは一気という感じがします。




ほなまた! 失礼!
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『老子』を読み返してみた・・・21.道とはカオス

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 今回は『老子』の21章です。今日は「道」なるものの説明。大いなる徳を身につけるには「道」と一体化しなければならない。と言ったあとに、では「道」とはどんなものであるか? そんな章になっています。





『老子』第21章
道之物、唯恍唯忽。忽呵恍呵、中有象呵。恍呵忽呵、中有物呵。
道の物たる、ただ恍、ただ忽。忽たり恍たり。中に象あり。恍たり忽たり、中に物あり。


訳:道とは、かすかでおぼろな存在にすぎない。かすかでおぼろな中に、なにやら形があり実体がある。



 なにやらわかったようなわからんような、禅問答のような章ですが、まさに道というのはそういうもの。ぼんやりした中に形やら実体があるような無いような。でも、無いように見えて実はそこに有る・・・。
 これはちょっと、すぐ結果や結論を求めてしまうような「せっかちさん」には無理な修行なんじゃないでしょうか? こんな調子だから「もうやめた!」と思考停止してしまう人も多いのでしょう。



 理想の世界ってどんなの? そういう問いに、貧困が無い世界、争いの無い世界・・・そういう感じで言語的に答えるのは可能ですが、じゃあイメージしてごらん? 
 結局「・・・??」となってしまう方も多いのだと思います。さらに、実現までのイメージを上げてみ? 「・・・??」そうなりますよね。
 そこから逃げずに、カオスの中に何かを見続けるというのは、簡単なように見えて実はそうではないようです。





参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年







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素直に売ってくださいと言いなさい・・・

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 ・・・故の無い誹謗中傷が、いずれ自分の身に返って来る。つまりはブーメランが返って来る。そんなお話です。「処理水」をかたくなに「汚染水」と呼んでいたあの国のお話ですね。まったく、返って来て受け止めきれないようなブーメランなら、最初から投げるのはよそておけばよかったのに(-ω-;)ウーン



参考:【中国】「核汚染水」日本を貶めるデタラメ発信で特大ブーメランを食らう「原発最大保有国」が抱えるリスク

 よく聞く話は、あちらの原発は「健全な状態」でも福島の排水よりも高いレベルの放射線を含む水を放出している・・・。それでもIAEAの定めた安全基準内だから問題ないと、大きな顔をしている。にもかかわらずです。



 しかし、いくら政府が煽ってもやはり美味しいから食べたい。そう思う人々は富裕層を始めとして多く、そんな彼らの需要を満たすために、業者たちはロシア産・北朝鮮産・韓国産と偽装することで、お上の検査をすり抜けているという・・・そんな現実です。
 おそらくは役人に対して「袖の下」も横行しているのでしょう。下々も小役人もグルになってお上を欺くという奇妙な構図も見て取れます。


 しかし、記事にありましたが「一口で日本産の魚はわかる」これ凄いですね。これだけ貧富の格差が広がっても、上の方々は皆さんそろいもそろって海原雄山状態w これだけ贅沢を覚えてしまったら、当然忘れることなど出来るはずもなく、下々への搾取はますます強化されて行くことでしょう・・・。




しかし、ここでまた、かの国の格言「上に政策有れば下に対策有り」
本当にこれですね。このたくましさ。ある意味、我々日本人も見倣ったほうがいいのかも知れません。





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