相続?なにそれ、おいしいの? 最終回!!・・・58.最後に遺留分のお話(後編・外国の遺留分はどうなってんの?)

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



当シリーズもいよいよ最終回となりました。




 最後に、外国のことはあまり関係ないかも知れませんが、英国にはそもそも「遺留分」がなかったりします。遺産の一部から「家族給付」を支給するという、似た制度はありますが、遺族の生活水準と、受けられる社会保障とのバランスによって減額されたりすることもあります。


 また、ドイツでは卑属と尊属が相続で競合する場合、尊属の遺留分はありません。また、配偶者の遺留分についても、そもそも配偶者の法定相続割合が日本よりも低いため(配偶者+卑属での相続。配偶者は日本1/2:ドイツ1/4)結果的に遺留分の割合も低く設定されています。
 一方フランスでは、卑属が居ない場合にのみ、配偶者は1/4の遺留分を有するだけにとどまり、尊属の遺留分は規定されていません。



 ドイツ・フランスともに、日本のような、配偶者についての「内助の功」、父母についての「養育費と養育の手間」といった「論功行賞型」の配分ではなく、卑属つまり将来世代に遺留分を多く残そうという「未来志向型」の配分となっています。こうして外国との比較を通して、古今東西の「価値観」の違いを探ってみるのもなかなか面白いものです。



 以上、58回にわたったこのシリーズはこれにて一旦終了となります。いかがでしたか?少しでもお役に立つ知識の提供は出来たでしょうか? もしそうであれば、これほど有難いことはございません。長々とお付き合い・・・ありがとうございました!



それではまた。失礼しました



ほなまた! 失礼!
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もしも漢字がなくなったら??


|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。




 いま世界で漢字を使っている国・・・、それは我が国と中国、それから台湾のみです。シンガポールなど中国語を公用語としている国もほかにはありますが、主だったところではこんなところです。ちなみにシンガポールを漢字表記すると「新加坡」。
 かつては、これらのほかに漢字を使っていた国がすぐ近くにありましたが、現在は漢字は一切なしの国語表記となっています。ちょっと前までは一応、漢字表記も併用されていました。
 たとえば、1988年の航空機の爆破事件。実行犯の工作員が蜂谷真由美という、日本人ぽい偽名を使っていたため、この辺りの時代まで新聞では、「真由美」という感じが見出しに踊っていたのです。しかし、今ではすっかり漢字なし表記になってしまいました。


 それは日本語で言えば片仮名・平仮名に当たるものと理解して下さい。つまり、全文がカナ表記です。ちょっと実験的に記事の冒頭部分を仮名のみで表記してみましょうか・・・


いませかいでかんじをつかっているくに・・・、それはわがくにとちゅうごく、それからたいわんのみです。しんがぽーるなどちゅうごくごをこうようごとしているくにもほかにはありますが・・・・・・略



 いかがです? 読みにくかったと思います。実はこのせいかどうなのか、学生は長文を読むのに苦手意識、という傾向を示すデータも出ているようです。



参考:「漢字を捨てた悲哀」
―ハン〇ル文字だけでは伝統文化は育たない―


 参考記事にも、いみじくも指摘されています。要は仮名だらけなので当然のことページ数もかさむし、そんな感じで読書が億劫になることもあるのでは? やたらページ数が分厚くなってしまうと、それだけで戦意喪失してしまうものです。
 じゃあ数万字にも及ぶ漢字を覚えなきゃならない日本人が、どれだけ勉強してるのか? って話にもなりますよね。ましてや、思い切り漢字を簡略化する真似もしていないわけです。



 (-ω-;)しかし・・・数万字に及ぶ漢字を覚えなくてはならない。こんな状態じゃあ、満足に理系分野の勉強も出来ないよね?・・・とGHQが思ったかどうか定かではありませんが、実は、こんな政策を構想していたそうです。

 結局、改めてそんな事をしなくても、もともと日本の識字率は高いし・・・ということで見送りになったそうですが、実は裏で「知的レベル低下」の狙いも有ったのではないでしょうか?
 もしもここで日本語のローマ字化が進んでいたとしたら、今日の日本はどうなっていたのでしょうか? ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
 漢字をローマ字化なんて、あの中国共産党ですら成しえなかった偉業?です。でも、それに近いことを、シレっとやってのけてたんですね。



独特の文化というのも、なんとなく分かる気がします。




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副業=罰金 ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルのお隣さん


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 さて、今日はお隣さんと言っても、赤いあのお国の事情についてです。GDP世界二位の高みに至ったと思いきや、ここにきて巷では給料カットが大流行りという、なんとも信じられないような状況になっています。


参考


 ・・・自主的に賃金カット可能額を申告させ、協力度と貢献度が低いとみなされれば解雇もありうるという、そんな状態であることは過去にも触れたことがあります。このために、いま大量の中間層が貧困層に転落しているということも・・・。
 我が国もそうですが、中間層を大事にしないお国には、いつの間にやら滅びの序曲が始まってしまう・・・そういう事実を我々日本人は知っています。しかし、あちらはまだ豊かになってきたばかりなのでそういう経験もなく、今まさにこの瞬間、その事実に直面しています。



 そして、参考記事では触れられていませんが、私が情報収集している範囲では、副業が禁止されている公務員に対し、その取り締まり、および違反者から多額の罰金をまき上げて、地方財政の足しにしようという動きすらあります。
 給与カットされた上に、支払いも遅れ気味で、半年以上無給もザラ。そんな状態に晒されると、飢え死にを防ぐために闇で働かざるを得ませんよね? しかし、それを摘発して罰金まで取るという・・・もはや、鬼畜の所業としか言えません。そんな状況に労働者を追い詰めた上での所業ですから、悪質な事この上ない・・・。さらに、罪のない動物まで餓死の危険にさらすとは、なんということだ。


 我が国も「労働者受難の時代」にありますが、まだマシな方と言えるんでしょうか? 比較する対象が悪すぎる??



まさに砂上の楼閣とは、このことでしょうか?




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相続小ネタ集 34.そうは言うても法務局のチェックには限界も・・・


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 本日は前回の自筆証書VS公正証書の流れから、自筆証書遺言を法務局に預ける場面を想定してのお話になります。



前回


 苦労の末書き上げた自筆証書遺言を携えて、いざご当地の法務局へ! ここで担当者がいろいろとチェックしてくれます。そう、たとえばちゃんとA4の用紙を使っているかとか、書式的な不備が無いかを中心に・・・。


参考


 しかし、内容などの不備についてまでは見てくれないのです。どんな遺言書が無効になるのかと言えば、明らかに重度の認知症が疑われる場合など、こんな状態でまともに遺言書が書けるわけもありませんし・・・また、内容についても


無効な例

全財産を家族(法定相続人)を差し置いて、不倫相手(愛人)に全額与えるなどの遺言。
(最高裁昭和61年11月20日判決)


 上にあげたこれなどは極端な代表例ですが、ほかには、遺留分すら与えないことになる遺言書。その内容自体は無効にはなりませんが、例えば気を利かせて・・・
「訴訟を起こされて遺留分を請求される危険性があるかも・・・ですよ」
・・・と、そこまでのアドバイスはしてくれないということです。あくまでも預かりの出来る遺言書の体裁が整っているか・・・そこだけです。


遺留分ってなに?・・・説明記事


なので、法務省に持って行く前に専門家のチェックを受けるのもいいかも知れません。チェックだけなら、安くやっている事務所もあるでしょう。



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