『老子』を読み返してみた・・・72.刑罰がエスカレートするのは?

行政書士sukekiyo-kun

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。


 

 今回の72章はいわば罪と罰。刑罰、その量刑がエスカレートしていく過程についての考察から、治世のあり方について言及した章になります。

 



『老子』第72章
民之不畏威、則大威将至矣。狎其所居。厭其所生。夫惟弗厭、是以不厭。


民の威を畏れざれば、則ち大威まさに至らんとす。その居る所に狎(な)るることなかれ。その生くる所を厭うことなかれ。夫れただ厭わず、ここを以て厭われず。



訳:民が刑罰を怖がらないようになれば、さらに厳しい刑罰で臨まなければならない。そうならないようにするには、民の生活に干渉せず、安心して生業を営めるようにしなければならない。そうすれば、民は嫌がらず支持を失うこともない。




 生き残るためには「盗む」「傷つける」「騙す」・・・その必要がある。これをやめることは死を意味する。そんな世界では犯罪は無くなりません。なぜなら、ワンチャンで発覚せず捕まらない希望がある。もしかしたら逃げおおせるかもしれない。


 そんな世の中だとますます犯罪もエスカレートしていきます。その抑止力として捜査体制は勿論、見せしめとしての刑罰もどんどんきつくしていかなければならない。まさに重罰化のスパイラル。老子を生みだしたこの国も、まったく同じ症状で苦しんでいるものと推察します。そして、かくいう我が国も、その兆候はわずかながらも出ているのではないかとも・・・。



 解決策は単純明快「民生への介入は最小限にする」こと。そして「何かあってもまあ大丈夫」そんなセーフティーネットと、それに対する安心感と信頼感がある。この二点さえそろっていれば世は治まる。そのように老子は考えます。一見小さな政府に見えて、実は裏のセーフティーネットも用意されている。そのような安心感があればこそ、国民は思い切り実力発揮できるもの。まったくもってごもっともですね。


 これも言い古されたことばですが、あちらの国も我が国も・・・まったくもってやってる事は真逆じゃないですか。なに考えてんでしょうかね? 私腹を肥やすことだけですか?

(特大のため息・・・)




・・・歴史に学ばないのも愚か。古典に学ばないのも愚かです😎



参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年

ほなまた! 失礼!
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