『老子』を読み返してみた・・・42.強者の危うさ

行政書士sukekiyo-kun

|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。



 今回は、世界をしぶとく生き抜く知恵について。あえて低きに身を置き、弱気に徹する大切さを説いた章です。
 



『老子』第42章
故人之所教、亦以而教人。故強梁者不得其死。吾将以為学父。


故に人の教うる所は、また以って人に教う。故に強梁なる者はその死を得ず。吾まさに以って学の父と為さんとす。



訳:ここで、ある他人の教える所を、私も(貴方に)教えよう。力に頼る強者はまともな死に方は出来ない。私はこれを肝に銘じたい。



 ・・・「その死を得ず」というのは、「死」そのものではありません。そうなってしまうと、まさに強者こそ不死の存在となってしまいます。いや、普通に考えればそうなんでしょうが、そういうロジックにならないところに『老子』の面白さはあります。


 「死」というのは「まともな死に方」と解釈します。つまり「その死を得ず」とはいわゆる「畳の上では死ねないよ」・・・そういう意味になりますね。たしかに、栄華を誇った権力者の悲惨な末路というのは、歴史上のそこかしこに転がっています。
 なので、あえて弱そうに、低い地位にとどまっているように・・・みんなからはそう認識されるようにしなければならない。まあ、隠したところである程度はばれてしまうものですが、自らあからさまにしなくてもいい。そういう意味でしょう。



形だけでも謙虚に・・・それすらもしなくなった。当今の権力者たちの将来はどんなものなのでしょうかね?





参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年

ほなまた! 失礼!
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