相続小ネタ集 40.カンドウした! それってあなたの感想ですよね?
|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。
昔のホームドラマとか映画、なんなら時代劇にありそうなワンシーン・・・
「勘当だ!お前とは親でも子でもない。さっさと出て行け!二度とうちの敷居をまたぐことは許さん!ヽ(`Д´#)ノ」
・・・勘当のシーンですね。勘当されるほうは、親が決めた許婚を無視して、他の男性と結ばれようとした娘だったり、はたまた、賭け事、酒、色事に溺れた放蕩息子であるのが相場になっています。
実は、この「勘当」というもの、昔は法的な効力がありました。「勘当だ!」と怒り狂う親父殿(戸主)が役所に届けることによって、その家の戸籍から抹消してしまう事も出来たのです。
仕事柄、旧法下の古い戸籍を見ることは多いのですが、ついぞ「勘当」と記された戸籍は見たことがありません。実際のところ「勘当」を匂わせる文言が表記されていたのかどうかも、あれこれ調査中でよく判らないところです。
一度「あれ?」と思ったのは「願い出により分家」 これは一度だけ見かけたことがあります。本来なら戸主亡き後に戸主に昇格し、家督を継ぐべき長男が「願い出」て分家を作ったということ。ほかに家督を譲りたい人が居たものだから、話し合いでこうしたのかどうなのか? その辺まで伺い知ることはできません。
あまり平和的な話合いでなければ、体のいい「勘当」と言えるかも知れませんが・・・。しかし、戦後の新法になってから、勘当の制度はなくなりました。つまり、それ以降はただただ本人が騒いでいるだけで、法的な効力は無くなったということになります。
さて、このような状態で「勘当した奴」を、将来相続から弾き出すことは出来るのでしょうか? お話は次回以降に続きます。
・・・いやー。家族法ってほんとに面白いですね。サヨナラ、サヨナラ。
ほなまた! 失礼!
|彡. サッ!!