『老子』を読み返してみた・・・12.欲望に限度なし
|ω・) ソーッ・・・ 皆さん、ご機嫌よろしゅうに。
『老子』を読み返してみた、第12章です。
馳騁田猟使人心発狂。難得之貨、使人之行妨。是以聖之治也、為腹不為目。故去彼而取此。
馳騁田猟(ちていでんりょう・・・狩り)は人の心を発狂せしむ。得がたきの貨は人の行いを妨げせしむ。ここを以って聖人の治は、腹を為して目を為さず。故に彼を去りて此れを取る。
訳:狩りの楽しみは、人の心を狂わせ、貴重な財宝は行動までおかしくする。だから聖人の政治は、内容の充実につとめ華美を追求しない。欲望を取り去って道を取る。
(´ε`;)ウーン…相変わらず、わかったようなわからんような。しかし、かなり示唆に富んだ章ではあります。欲望こそが文明を発展させてきた原動力ではありますが、こればかりが強調されるとすなわちそれは、欲望の渦巻く世界。
欲しがって何が悪い!とばかりに奪い合い・・・まさに現代ですね。そんな世相に一石を投じるような章です。
さて、昨今の政治はどうなんだろう・・・? もはや言うまでもありませんよね。欲望むき出し! で、内容スカスカ! でも見映えは一見良い? おまけに恩着せ。オレがやった!感謝せいよ!・・・・・・やれやれ
参考文献:守屋 洋著『新釈 老子』
PHP文庫1988年
ほなまた! 失礼
|彡. サッ!!